国によるお葬式の違い

人間に人種があるようにその国によりお葬式のやり方も色々です。韓国は、目上の人や親を大切にし祖先の霊を敬い尊ぶ儒教の教えが根本にあり、ほぼ日本と同じような考え方を持っています。お葬式は死者を敬うものとして、自宅で盛大に執り行うことを当たり前としており、三日ほど続いて行われます。しかし近代化によりマンションなどに住む人も多くなった為か、病院の霊安室を借りて行う病院葬や、日本のように葬儀社に手続きと進行を任せる人々も増えてきています。

チベットで昔から一般的に行われているのが、鳥葬といわれるお葬式です。人が死ぬと魂は肉体から離れると考えられ遺体は抜け殻となり、天葬師と呼ばれる遺体の処理人によって鳥葬台の上に置かれ、遺体を自然に返すという意味合いからか、鳥についばまさせて埋葬します。また離れた魂が現世に戻らない様に故人の魂の転生を願い、四十九日までの間は故人の名を口にしてはならないという決まり事があります。

長い歴史を持ち、伝統と格式を重んじるイギリスは、死はあくまでもプライベートな事と考えられており、ごく親しい少人数のお葬式が中心です。お葬式は礼拝堂や寺院で行われ、司祭立ち合いのもとに参列者全員で賛美歌と祈りを捧げます。最近ではイギリスでも散骨葬を行っていますが、日本のように骨を残さず遺骨を粉末状の遺灰にし故人のお墓や自宅の庭などに散布されます。大切な人が眠る地で育った花や木々に話しかけ故人を偲ぶ、自然をこよなく愛する彼らならではのお悔やみの仕方と言えるでしょう。

フランスはカトリック教徒が多く火葬はカトリック教徒にとって背信的な意味合いがあり、尚且つ死後の復活の思想のため多くの人々は土葬を望みます。パリにあるカタコンブといわれる古い地下納骨堂は観光名所としても有名です。またお葬式は区が経営する公社がお葬式の手配などを行ってくれます。フランスではお葬式は福祉の一環とされ、誰もが安価でお葬式を受けられるように福祉事業が充実しているのです。その代わり料金やプランなどサービスに関しては国の厳密な規定が定められています。